命を守る“森の防潮堤”に

公明新聞:2013年6月11日(火)付

震災がれきで造成された「千年希望の丘」に苗木を植える井上幹事長ら=9日 宮城・岩沼市震災がれきで造成された「千年希望の丘」に苗木を植える井上幹事長(中央)ら=9日 宮城・岩沼市

井上幹事長が参加 「千年希望の丘」で植樹祭
宮城・岩沼市

命を守る森をつくろう―。東日本大震災で被災した宮城県岩沼市の沿岸部で9日、震災がれきを活用して造成された「千年希望の丘」の植樹祭が盛大に開催された。県内外から4000人以上が参加。公明党の井上義久幹事長も石橋信勝、伊藤和博両県議や長田忠広市議と共に出席し、苗木の植樹に汗を流した。

同市の「千年希望の丘」計画は、沿岸部に高さ約10メートルの丘15基と堤防を造成し、その上に木を植えて約10キロメートルにわたる「森の防潮堤」構築をめざすもの。津波被害を防ぐとともに、震災の記憶を後世に伝える役割も持たせる。

植樹祭では、同日完成した第1号の丘と堤防の斜面に、津波に強いタブノキなど17種類の広葉樹約3万本が植えられた。植樹指導をした横浜国立大の宮脇昭名誉教授は「命を守り、地球環境と共生する本物の森づくりの最初の例だ。このノウハウを世界に発信してほしい」と呼び掛けた。

来賓で参加したサウジアラビア王国大使館のムサ・ムハンマド・オマル顧問は「がれきを森づくりに生かすのは最高のアイデア。世界に知らせるべきだと思う」と話していた。

井上幹事長は「震災を断じて風化させない、という決意を込めて植樹した。森の防潮堤の取り組みが全国に広まるよう、党として引き続き推進していきたい」と話した。

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