原子力特委が初審議
公明新聞:2013年4月9日(火)付
衆院原子力問題調査特別委員会は8日、初めての審議を行い、東京電力福島第1原発事故に関する国会事故調査委員会の黒川清・元委員長ら元委員9人を参考人招致し、意見聴取した。公明党から伊佐進一氏が質問した。
伊佐氏は、原子力規制委員会が7月の導入に向けて取りまとめ作業を進めている原発の新規制基準について、「(全ての原発の)安全を確保する上で有効性があるのか」と、参考人の見解をただした。
田中三彦参考人は、1980年以前に設計・建設された原発と、それ以降に造られた原発では「設計思想も材料技術、構造計算の仕方も違う」と指摘。「新基準を適用する際は1980年代以前の原発は除外すべき」との考えを示した。
一方、伊佐氏は、被ばく線量を年間1ミリシーベルト以下と定めた現在の除染目標について質問。「達成の容易な中間目標を設けてほしい」との声が被災自治体から上がっていることを踏まえた対応が必要と主張した。
公明新聞のお申し込み
公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。