“開かずの踏切”がゼロに
公明新聞:2013年3月24日(日)付
東京都世田谷区を東西に走る小田急線で23日、東北沢、下北沢、世田谷代田の3駅が地下化され、ピーク時に遮断機が1時間当たり40分以上も下りたままだった“開かずの踏切”(9カ所)が解消された。
これにより、代々木上原駅―梅ヶ丘駅間の2.2キロにわたって連続立体交差化され、小田急線の踏切は、同区内でゼロとなった。“遮断機”で分断されてきた南北の交流がスムーズになり、地域活性化への期待が高まっている。
2004年に着工され、ようやく地上から踏切の姿が消え、下北沢南口商店街振興組合の飛田芳文専務理事は「長年の悲願が実現した」と歓迎した。
また、「これまで踏切で長時間、消防車や救急車が待たされているのを見てきた」と語り、利便性の向上とともに、防災面での効果にも期待を寄せた。
区議だった時から、この事業に一貫して取り組んできた都議会公明党の中島よしお幹事長(都議選予定候補=世田谷区)は「1964年に都市計画決定されながらも、高架か、地下かで地域住民の意見が対立し、事業がとん挫しかかった時もあった」と振り返った。
さらに、早期実現へ区議会の議論を引っ張り、都議会でも繰り返し主張してきたことに触れ、「ついに実現し、区民に喜ばれている。次は、京王線の踏切解消に全力で取り組む」と語った。
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