都の復興支援策を調査

公明新聞:2012年10月17日(水)付

製氷工場を視察する都議会公明党の中島幹事長ら=16日 宮城・気仙沼市製氷工場を視察する都議会公明党の中島幹事長(左から5人目)ら=16日 宮城・気仙沼市

都議会公明党 3班に分かれ被災3県へ

東京都議会公明党(中島義雄幹事長)は16日、都としての東日本大震災の復興支援策を探るため、3班に分かれて岩手、宮城、福島の被災3県を訪れ、現地調査を行った。

宮城県気仙沼市を訪れた中島幹事長らは、気仙沼漁業協同組合で佐藤亮輔組合長と懇談。佐藤組合長は、発災直後からの公明党の取り組みに謝意を述べた上で、風評被害や人手不足、施設復旧の遅れなどの課題を挙げ、「力強い支援をお願いしたい」と訴えた。

また一行は、15日から稼働を開始した大型製氷工場を視察。漁協担当者は、1日に110トンの氷を作り、震災前の約2倍に匹敵する3700トンの氷をためることができると説明し、「復興の大きな一助にしたい」と話した。

視察後、中島幹事長らは「震災を風化させないためにも、都でできる支援に全力を挙げる」と強調した。

一方、木内良明議員団長らは岩手県へ。大船渡市では公明党の森操市議と共に、三浦勝朗議会事務局長から「土木や建築の技術職に加えて、子どもの心のケアを担う人材の派遣がさらに必要だ」などの実情を聞いたほか、水産業関係者らと水産物の販路拡大について意見を交わした。

陸前高田市では、戸羽太市長から、高齢者や障がい者が住みやすいまちづくりの構想について説明を受けた上で、「(福祉のまちづくりの)専門家をつないでほしい」との要望を受けた。

鈴木貫太郎副団長と東村邦浩政調会長らは、福島県相馬市を訪問し、公明党の若松謙維・福島県本部顧問、高橋利宗・相馬市議と共に、放射能汚染への対応に追われる現地を視察した。

一行は玉野地区の宅地で除染作業を視察した後、相馬双葉漁業協同組合を訪問し、遠藤和則総務部長から要望を受けた。続いて相馬港を訪れ、東村政調会長は「大消費地の東京が、福島県の水産物の受け入れによって復興を支援していきたい」と語っていた。

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