違法ダウンロード防止へ

公明新聞:2012年6月22日(金)付

改正著作権法が成立
罰則設け、啓発教育も重視

私的使用目的でインターネット上に配信された有償の音楽や映像を違法と知りながらダウンロード(複製)する行為(私的違法ダウンロード)に罰則を設けるなどした「改正著作権法」が20日の参院本会議で、民主、自民、公明各党などの賛成多数で可決、成立した。

インターネットやスマートフォン(多機能携帯電話)の普及によって、有償の音楽や映像が著作権者の許可なしに大量配信、ダウンロードされている状況を踏まえたもの。

具体的には、違反者には2年以下の懲役、または200万円以下の罰金が科される。規制強化を懸念する意見に配慮し、被害者の告訴がないと起訴できない親告罪とした。

違法配信については、すでに罰則化されていたものの、効果は限定的で、2011年に日本レコード協会が公表した調査結果によると、音楽関連の違法ファイルなどの年間ダウンロード数は43.6億ファイルと推計。被害想定額は6683億円にも及ぶとされ、一層の対策が求められていた。

一方、違法ダウンロード防止を啓発する取り組みの必要性に鑑み、特に未成年者への対策を重視して学校現場などでの著作権教育を充実させることを付則に入れた。

公明党は、党文部科学部会(池坊保子部会長=衆院議員)を中心に、違法ダウンロードの防止策を検討。今回の法改正でも自民、公明両党で共同提出した修正案の協議をリードしてきた。

このほか同法では、DVDのコピー制御技術の解除(いわゆるリッピング)を禁止。特定のキャラクターなどが偶然写り込んだ写真を個人のブログに掲載しても著作権侵害にならないことや、絶版本のデジタルデータを国立国会図書館から地方図書館などに配信できることも盛り込んだ。

公明の行動力に感謝
歌手 杉 良太郎 氏

改正著作権法の成立に携わった公明党議員の皆さまのご理解、ご協力に心から感謝しております。改正法によって、音楽や映像を創作するアーティストの権利が保護されることを評価します。私的違法ダウンロードの罰則化ばかりが注目されがちですが、未成年への教育といった防止啓発への取り組みが盛り込まれたことも重要です。素晴らしい行動力で一貫して議論をリードした誠実さが身にしみます。本当にありがとうございました。

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