上野東京ライン開通で変わる首都交通網

2014年5月13日

来年3月に開通する予定の上野東京ライン。現在上野駅止まりになっている宇都宮線、高崎線、常磐線が東京まで延伸することで首都圏の交通はどう変わるのでしょう。

北関東から一気に横浜へ

現在、宇都宮線と高崎線、常磐線は上野止まりになっています。これを東京駅まで乗り入れさせるのが上野東京ライン、東京まで延伸することで東海道本線との直通運転を想定した計画です。
上野東京ラインが開通するとどのような効果が期待できるのでしょう。
まず上野終点となっている宇都宮線、高崎線、常磐線利用者の東京方面へのアクセス性が向上します。また、上野で京浜東北線、山手線に乗り換えている乗客が直通になるため、両路線のラッシュ時の混雑状況が改善されます。東京メトロ日比谷線などの周辺路線の混雑も緩和されるでしょう。 東海道線との相互乗り入れが可能になれば、横浜へのアクセスも簡単になります。かつて埼玉から横浜へのアクセスが便利になったときも、埼玉から横浜への観光客が増加しましたが、同じような現象が栃木や群馬、茨城でも起こるかもしれません。

どれだけ乗り入れできるかが問題

宇都宮線、高崎線、常磐線の3つの路線と東海道線が相互乗り入れになることも可能といいましたが、線路の容量に限りがありますからすべての列車が直通運転になるわけではありません。
3路線の列車の一部を東京駅まで乗り入れ、東海道線と相互直通運転や品川駅での折り返しが想定されています。上野-東京間には御徒町駅、秋葉原駅、神田駅がありますが、上野東京ラインでは各駅のスペースの都合もあり、その間は通過することになるようです。
また、各線とも乗り入れは一部列車のみとなるため、上野始発・終点の列車も残ります。 特に常磐線に関しては特急列車と通勤ライナーの乗り入れが主で、普通列車の乗り入れがあるかどうか現時点では不明です。常磐線は取手駅以北が交流区間という事情もあり、東京駅に乗り入れするのは取手以南の快速列車に限定されるかもしれません。

重要性を増す品川駅

宇都宮線、高崎線、常磐線の3つの路線が東京駅に乗り入れるようになると、東京駅の容量が問題になってきます。東京駅で折り返す列車が増えると現在の2 ホーム線路4本ではまかないきれないことになります。そこで浮上するのが品川駅です。品川駅には東海道線用に4ホーム8本の線路があります。東京駅で折り返すのが無理なら品川駅まで行って折り返すという方法が考えられます。 これにより、品川駅の重要性は今後ますます大きなものになっていくでしょう。
品川駅は将来のリニア中央新幹線の接続駅となりますから、宇都宮線、高崎線、常磐線の3路線の乗客にとっても魅力的でしょう。 さらに品川からは京急に乗り換えれば羽田空港へのアクセスも便利です。今後、国際線がますます充実する羽田空港へ栃木、群馬、茨城方面から簡単にアクセスできるようになることのメリットは大きいものがあります。
上野東京ラインの開通は来年3月、ダイヤ編成などの詳細はまだ未定ですが、北関東地域の人々にとっては大きなメリットがあるものになるに違いありません。