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高額療養費の自動振り込みが実現
愛媛・今治市
高額療養費の自動振り込みが実現したことを喜び合う渡部市議(右)と飯野さん
「支給申請のため市役所に行く手間がなくなり、本当にうれしい」。愛媛県今治市の飯野道子さんは、高額療養費制度の支給が今年3月から自動振り込みになった喜びを語り、にっこりと微笑んだ。
高額療養費制度は、同じ月内に医療機関や薬局の窓口で支払った金額が高額になり、定められた自己負担限度額を超えた場合に申請すると、その超えた分が払い戻されるもの。同市では、限度額を超えた国民健康保険の被保険者に対して、毎月、市役所や支所で申請するようにハガキで促しているものの、受け取った被保険者は、そのたびに市役所などへ申請の手続きに足を運ばなくてはならなかった。
定期的に病院に通っている飯野さんの家にも、市役所からこのハガキが何度か届いていたが、金額が少ないことから、「交通費を使って申請に行っても、かえって赤字になる」と、申請しないこともたびたびあった。
飯野さんから、こうした話を聞いた公明党の渡部豊市議は、2019年12月定例会でこの問題を質問。70歳から74歳までの被保険者の申請について、17年の国民健康保険法施行規則の一部改正で、市町村の判断で手続きを簡素化できるようになったことを主張。自動振り込みを実施している先進地の事例を紹介し、住民サービスの観点から早期導入を要望した。
その結果、一度申請すれば次回からは市役所に行かなくても、自動的に指定口座に振り込まれるように改善された。
「私の小さな声に応えてくれて本当にありがたい」と笑顔の飯野さんと、温かい目で見つめる渡部議員。“一人の声”を大切にする公明議員の奮闘が光った。