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2018年9月5日

【主張】中高生のネット依存 予防や治療体制の充実が急務

インターネットに夢中になり過ぎてやめられない――。深刻化する中学・高校生の「ネット依存」に的確な手だてを打たねばならない。

厚生労働省の研究班は、中高生の1割超がネット依存の疑いがあるとの衝撃的な調査結果を発表した。病的なネット依存が疑われる中高生は前回(2012年)の調査に比べてほぼ倍増し、93万人に達すると推計している。極めて憂慮すべき事態だ。

中高生がネットに依存すると、学校の遅刻や睡眠不足、学力低下、引きこもりなどを招き、日常生活に支障を来すケースが少なくない。

その実態を探るため、今回は17年12月から今年2月までの間に調査を行い、全国の中高生約6万4000人から回答を得た。この結果、強い依存が疑われる「病的使用者」は、中学生で12.4%、高校生で16%に上ることが分かった。いずれも前回調査より急増しており、看過できない。

背景には、スマートフォン(スマホ)の急速な普及に加え、LINEなどの会員制交流サイト(SNS)やネットを通じたゲームが広まっていることが大きい。

世界保健機関(WHO)は、ゲームをやめられずに生活が困難になる状態を「ゲーム障害」として、疾患の一種にする方針だ。国際的にも問題となるネット依存に、どのような対策を講じるべきか。

急がれるのは、依存の予防や治療に対応できる医療機関や相談窓口の充実だ。

ネット依存の治療部門を持つ国立病院機構久里浜医療センターは、ネットから隔離して生活させる入院治療などを行っているが、受診予約はすぐに埋まってしまうという。

専門の医療機関は、まだ少ない。予防・治療体制の全国的な強化へ、政府は後押しする必要がある。

もちろん、ネットの適切な使い方を家族で話し合うことは、何より重要であろう。

同センターは、親が子どもにスマホやパソコンを与える際の注意点として、▽買う前に親子でルールを作り書面に残す▽端末は子どもの部屋に持ち込まない▽親に無断でオンラインショッピングや決済をしない――ことを呼び掛けている。家庭内でしっかりと確認していきたい。

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