公明党トップ / ニュース / p97876

ニュース

2020年5月18日

コラム「北斗七星」

「植物は栽培によってつくられ、人間は教育によってつくられる」。フランスの思想家ルソーが書いた教育論『エミール』の一節である。畑では夏野菜がすくすく育っている。しかし、学校に子どもたちの元気な姿が消えて久しい◆14日に政府が新型コロナウイルスの緊急事態宣言を解除した39県などでは、学校再開を前倒しする動きが出てきた。一方で再開がまだ見通せない地域が残る。夏休みの短縮や土曜授業で時間を捻出しても、休校が長引くほど学習や行事の年度計画が終わらなくなる◆臨時休校の期間中、“頼みの綱”となったのがオンライン学習だ。ただし、実施校は数少ない。学校から教科書とプリントを郵送で受け取っただけ。そんな家庭もある。教育格差は深刻だ◆特に高校3年生は不安と焦りが募る。全国高校総体が中止になるなど、多くの生徒が部活動の集大成の場を失った。代替大会は開けないか。9月入学・始業を含め、大学受験、就職活動がどうなるのかなど、不安材料は山積みだ◆「人は子どもというものを知らない」。ルソーは古い価値観を破り、子どもの自由と人格をどこまでも尊重する立場に立った。文科省は「大学入学共通テスト」で「思考力・判断力・表現力」を重視するという。それを受験生に問う前に、難問の模範解答を早く示さなければならない。(東)

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア