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2018年9月2日

コラム「座標軸」

地球上に存在する生物種の半数以上が、昆虫であることをご存じだろうか。知られているだけで約100万種はいるという。今から4億8000万年前に現れ、進化を遂げてきた昆虫たちの謎に迫る特別展が、現在、東京・上野の国立科学博物館で開催中だ◆国内外から集めた約5万点の標本などを使い、その生態や魅力を多角的に紹介する展示は見応え十分。昆虫こそ陸上で最も繁栄している生物ではないか、とさえ思えてくる◆その姿、形は実に千差万別。東南アジアに生息するある甲虫のオスは、約1センチの体の半分以上が首だ。また、中南米にすむコガネムシの一種は、体の表面に金属のような光沢がある。これらは「過酷な自然環境の中で、祖先から生き抜いてきた証し」(同博物館)なのだという◆昆虫をヒントに技術開発も進む。チョウの羽の「構造色」と呼ばれる発色の仕組みが自動車の塗装に応用され、蚊の針からは痛みの少ない注射針も生まれた◆だが近年、昆虫の生息域が急速に変化しているという。温暖化の影響が大きい。夏場の豪雨の回数や雨量は明らかに増えた。また記録的な猛暑は、昆虫たちにとっても「命に関わる危険な暑さ」なのだろう。道理で今夏はセミの声をあまり聞かない。

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