公明党トップ / ニュース / p96612

ニュース

2020年5月16日

コラム「北斗七星」

1812年にロシア軍とフランスのナポレオン軍が激突した「ボロジノの戦い」は、世界的文豪のトルストイが「戦争と平和」の中でクライマックスの一つとして描いている。両軍が甚大な被害を出したこの戦いは、どちらも決定的な勝利を得ることができぬまま、ロシア軍の戦略的撤退によって終息した◆何人かの先進国首脳が、新型コロナウイルスへの対応を「戦争」になぞらえていた。多くの国民の生命を危うくし、経済へのかつてない大打撃をもたらしている尋常ならざる脅威と危機感からだろう◆政治家によるその例えは、いかがなものかという指摘もあるようだ。が、最前線の現場では、医療従事者の奮闘が続いている。各人も慎重な自粛行動などを余儀なくされている、この事態を何と表現すればいいのか◆京都大学の山中伸弥教授は自身のホームページで、ウイルス対策を“長いマラソン”に例え、「しばらくは全力疾走に近い努力が必要」「その後の持久走への準備も大切」と、語っていた。ウイルスの撲滅は容易ではなく、めざすべきは、被害を最小化しながらの「平和的共存」だとの指摘もある◆国の緊急事態宣言が39県で解除されたが、懸念される第2波にも備えて、ウイルスと向き合わねばならない長い日々は、むしろこれからが本番。油断は禁物だ。(祐)

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア