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殺処分ゼロへ寄付制度
動物愛護基金条例が成立
専門人材の確保、器具購入などに活用
福島県議会
福島県議会で6日、犬猫の殺処分ゼロに向け、寄付金を原資とした基金制度を創設する「動物愛護基金条例」が全会一致で可決、成立した。公明党福島県議団(今井久敏団長)の提案が実ったもので、今月中にも施行される。基金に集まったお金は、県動物愛護センター「ハピまるふくしま」(三春町)の機能強化などに使われる。
公明の提案実る
基金の具体的な使い道としては、ハピまるふくしまへの専門人材の確保や、不要な繁殖を防ぐ不妊去勢手術を行う器具の購入、老朽化した同施設の改修などが想定される。
ハピまるふくしまは、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故により、飼い主とはぐれてしまった被災ペットを保護する救護施設「三春シェルター」が前身。2017年度に開設された。人に捨てられるなどした犬猫を保護し、年間約450匹を新たな飼い主へ譲渡している。
ただし、殺処分はなくなっていない。県内の犬猫の殺処分数は17年度で犬が139匹、猫2435匹。県の地道な努力や民間の動物愛護団体の協力もあり、10年前と比べて犬が2153匹、猫が1215匹少なくなったとはいえ、依然として多くの命が失われている。
殺処分ゼロの実現に向けた課題の一つが予算の確保だ。ペットの飼い主や動物愛護に取り組む人には喫緊の問題だが、動物を飼わない人や関心のない人からは、「動物よりも人間を優先して予算を組むべき」との声が上がっていた。
そこで、党県議団は今年5月、県に対して犬猫の殺処分ゼロをめざす寄付金制度の創設を求める要望書を提出。また、同県議団の伊藤達也議員は、16年12月定例会で、動物愛護に関する財源確保の仕組みを作るよう訴えていた。
条例の成立を受け伊藤議員は、「基金を動物愛護に携わる民間団体への支援にも使えるようにしたい」と述べていた。
民間と行政の協力を期待/NPO法人 SORAアニマルシェルター 二階堂利枝代表理事
基金の創設で、動物愛護事業の予算が充実することを歓迎します。私たち動物の愛護や保護に取り組んでいる民間団体とハピまるふくしまで、一層力を合わせられる環境ができることを期待しています。
ただ、条例はスタートラインです。私たちの経験に基づいた意見を取り入れてほしいと思います。
さらに言えば、生半可な気持ちで生き物を飼う人がいる限り、命が無駄に消えていく事態はなくなりません。飼い主がペットを手放さないようにする啓発活動の強化も併せて実施してもらいたいです。











