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公明、相次ぎ提言・要望
コロナ禍で苦しむ人を支援
困窮学生に10万円給付
萩生田文科相(中央右)に申し入れる斉藤幹事長(同左)と浮島部会長(左隣)=8日 文科省
公明党の新型コロナウイルス感染症対策本部長の斉藤鉄夫幹事長と浮島智子文部科学部会長(衆院議員)は8日、文科省で萩生田光一文科相と会い、感染拡大の影響で経済的に困窮する学生の学業継続断念を防ぐため、2020年度補正予算の予備費を活用して1人10万円の現金給付を行うよう求める緊急提言を申し入れました。
萩生田文科相は、「思いは同じだ。早急に対応したい」と表明しました。
緊急提言では、給付対象として、住民税非課税世帯約10万人、それに準ずる世帯約10万人、中間所得層でアルバイトにより学業と生活に必要な収入を得ている約24万人を含む大学生や専門学校生、大学院生などを挙げながら、約50万人に給付することを想定しています。
申し入れ後、斉藤幹事長は記者団に対し、現金給付について「急を要するので1週間の間にスタートすると思う」と述べ、政府の迅速な作業に期待を表明しました。
介護・障がい福祉守れ
緊急提言を加藤厚労相(中央)に申し入れる斉藤幹事長(同右)と里見座長(同左)ら=7日 厚労省
公明党の新型コロナウイルス感染症対策本部長の斉藤鉄夫幹事長は7日、同本部の介護・障がい福祉支援検討チームの里見隆治座長(参院議員)らと共に、厚生労働省に加藤勝信厚労相を訪ね、介護と障がい福祉のサービス継続に向けた支援策の拡充を求める緊急提言を行いました。
提言は、感染リスクのある環境下で、サービスを提供する従事者の負担を踏まえ、特別手当の支給や感染した場合の損失などへの補償を提案。感染拡大防止では、マスクや手袋、消毒液などの衛生物資、防護機材の確保を求めたほか、感染の防ぎ方などのガイドライン(指針)を整備するよう要望しました。在宅介護を受ける人の健康管理、安否確認にICT(情報通信技術)活用を進めるための支援も訴えています。
加藤厚労相は「議論を進め、しっかり対応していきたい」と答えました。
就職・求職の不安軽く
稲津副大臣(左端)に要望する党青年局のメンバーら=8日 厚労省
公明党の三浦信祐青年局長(参院議員)らは8日、新型コロナの影響を受けている学生や若者と共に、厚生労働省に稲津久厚労副大臣(公明党)を訪ね、就職・求職活動への支援などに関する要望を行いました。
三浦青年局長らは、学生の不安軽減へ、緊急事態に対応した就職活動のルールなど一定の方向性を示すよう要請。再就職に向けたハローワークでの求職申し込みでは、さらなる電子化を求めました。また派遣や非正規で働く人が多い若い世代の女性らに不利益が生じないよう事業主の指導と監督を要望しました。