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市・県議の連携で信号機を交換
宮城・石巻市
宮城県石巻市蛇田を通る県道16号(石巻鹿島台色麻線)と市道茜平3丁目境塚線が交わる交差点の信号機が先ごろ改善され、地域に喜びの輪が広がっている。
この場所は、大型商業施設や三陸自動車道の石巻河南インターチェンジがある上、防災集団移転事業が進んだことで、朝夕問わず交通量が多い。また、多くの車両が県道16号を国道108号への抜け道として走行する。
「あの“UFO”の位置、何とかならないか」――。現場には以前、道路脇の電柱から交差点の真ん中に向かって伸びたアームに「懸垂型交通信号機」が設置されていた。この信号機は、4方向に向けて車両、歩行者用の信号が一つにまとまったもの。その形状からUFO型信号機と呼ばれ、全国的には珍しい存在だった。
しかし蛇田地区では、つるされている位置が交差点の中央からずれており、赤信号を見落とすドライバーが散見。ここ数年間で、出合い頭による衝突事故が8件発生した。
この実情を踏まえ、公明党の渡辺拓朗市議は、横山昇県議と連携。蛇田仲区の宍戸敏男区長とも話し合いを重ね、何度も県警に改善を訴えた。さらに、石巻警察署長のもとを住民と共に訪ね、信号機の改良に関する要望書を提出した。
この結果、昨年12月に通常のLED信号機への取り換え工事が完了し、併せて歩行者用も新設された。宍戸区長は「地域の交通安全対策のため懸命に働いてくれた公明党に感謝しています」と笑顔を輝かせた。