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2020年4月27日

コラム「北斗七星」

「受験勉強など、もうどうでもよくなってしまったのだ。(中略)きょう一日だけ、好きな本を読もう」(『星々の悲しみ』宮本輝著、文藝春秋)。なじみの図書館で小説を読みふける浪人生の「ぼく」。そこで知り合った仲間との交流を通し、何物にも代え難い友情を育んでいく◆図書館は未知の世界と出合える不思議な空間といえようか。同時に年齢や職業の差別なく知る権利が守られ、地域に役立つ文化施設としての使命は重い。4月30日は「図書館記念日」。1950年のこの日、図書館法の公布を受け定められ、今年は70周年の佳節となる◆『近代日本公共図書館年表』(奥泉和久編著)によると、「1873年(明治6)5月に集書院が設立されたのが、公共図書館のはじまり」というからその歴史は長い。自治体などが設置する公共図書館は近年増加し、3360館(18年10月1日現在)と過去最多となった◆日本図書館協会の調査(18年度版)では地元の歴史が学べる古地図、写真資料の活用や、地場産業の記録を残す事業といった地域の活力を高めようとする取り組みが昨今、目立つという◆現在、「緊急事態宣言」で地域の図書館は閉館を余儀なくされている。街に本来の活気を取り戻すためにも新型コロナウイルスの一日も早い収束を願わずにはいられない。(照)

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