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2018年8月17日

コラム「北斗七星」

パーキンソン病へのiPS細胞による治験(臨床試験)が始まるとの朗報が流れた。運動に欠かせない脳内の神経細胞が減り、体が徐々に動かなくなる難病。その患者の脳にiPS細胞から作った神経細胞を注射、移植する京都大学の治験計画が国に承認され、年内にも1例目が実施される◆iPS細胞を開発した山中伸弥・京大教授が最近著した『走り続ける力』(毎日新聞出版)を読んだ。30年ほど前、医師になってすぐ、有効な治療法がなかったC型肝炎で父親を亡くす。今の医学で治せない患者を、どうしたら救えるのかと、若き山中医師は研究に身を投じた◆米国での研究を経て帰国後、「研究をやめて臨床医に戻ろうか」と行き詰まった時期もあったという。何度も失敗を繰り返したが、「絶対無理と思われていることでも、理論的に正しければ必ず実現する」と諦めない◆そして、“細胞の時計を巻き戻す”夢のような構想を実現し、受精卵のようにいろんな組織や臓器の細胞になるiPS細胞を誕生させた。さらに今も、多くの難病患者が待ち望む同細胞による治療を「一日も早く患者さんに届ける」と闘う◆パーキンソン病への実用化もまだ課題は多い。晩年に同病を患った芸術家・岡本太郎氏が自著に残した言葉は「ぼくは口が裂けてもアキラメロなどとは言わない」。(三)

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