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2020年4月20日

コラム「北斗七星」

一つ屋根の下に暮らす妻に夫が年賀状を出した。「今年も仲よくしましょうね」と。差出人は、昭和を代表する作曲家、古関裕而さん。氏の自伝『鐘よ鳴り響け』(集英社文庫)で読んだ。二人はNHKの朝ドラ「エール」の主人公・古山裕一と妻・関内音のモデル◆これから夫妻の波瀾万丈の歩みが描かれるが、新型コロナウイルスの影響によって、撮影が一時休止するなどドラマ自体が激動の展開に。東京五輪への“エール”から、図らずもコロナの渦中にある私たちへの“エール”となるに違いない◆古関さんの作曲は5000を超える。「栄冠は君に輝く」「六甲おろし」「オリンピック・マーチ」など誰もが一度はそのメロディーを聞いたことがあるはず◆格調高く、朗らかな調べは古関さんが生まれ育った福島の景色で育まれたという。「ここにあがって(福島)市内を見回すと、昔の作曲をしていた頃の少年時代が思い出される。山や川がある街で私は大きくなり、それで作曲もやった。そういう風物が私の全体の作品の中にあると思っている」(『古関裕而 流行作曲家と激動の昭和』刑部芳則 中公新書)◆戦前、戦中の人々の心に寄り添い、戦後復興を応援してきた古関メロディー。今も福島の震災復興、そしてコロナ禍を乗り越える糧として力強く響く。(川)

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