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給食調理場に待望のエアコン
広島・北広島町
給食調理場にエアコンが配備され、調理員と喜び合う敷本町議(左端)
「調理場にエアコンが設置され、今夏は快適に仕事ができそうです」。こう話すのは、広島県北広島町の大朝学校給食共同調理場で働く小畑幸さんだ。
これまで、この調理場では扇風機のみで対応していたが、異物混入を防ぐため、夏場でも窓は閉めた状態に。小畑さんは、「厨房内は40度を超えることもあり、毎日、汗で全身びっしょりになっていた」と振り返る。
同調理場の主任を務める鉄穴百合美さんによると、ここでは調理員5人が小学校2校と中学校1校、計210食を調理。持参した保冷剤を首に巻いて従事していたが、意識がもうろうとすることもあったという。
小畑さんは2018年春、過酷な就労環境について公明党の敷本弘美町議に相談。「こうした人たちに寄り添い、解決するのが議員の仕事だ」。敷本町議は直ちに改善へ動き出し、現場で実情を確認するとともに、町教育委員会に対策を要請。さらに同6月定例会で「調理施設内に冷暖房完備を」と訴えた。
これを踏まえ、町は厨房内にスポットクーラーを導入。しかし、同クーラーは前面から冷風が出る一方で、後方からは温風が噴き出す構造だったため、期待する効果が得られなかった。そこで、敷本町議は重ねて町教委にエアコン整備を強く要望。その結果、厨房内に待望のエアコンが3基配備された。小畑さんは「小さな声に耳を傾け、動いてくれた。敷本さんに相談して良かった」と話していた。