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2018年8月3日

週1回開催、2年で4300人利用 人の集まる認知症カフェ

“縁側”のような場所に 
栃木・佐野市

利用者に大好評のハツラツ元気体操

認知症の人や家族、地域住民が介護や老いの問題を気軽に語り合える場所として、厚生労働省が全市町村に配置をめざす「認知症カフェ」。参加者の集め方や、運営方法に課題を抱える事業者も多い中で、栃木県佐野市の「楽風カフェ」は先月、開設から丸2年を迎え、利用者が延べ4300人を突破した。市議会公明党(若田部治彦代表)はこのほど、カフェを運営するNPO法人「風の詩」の永島徹理事長と意見を交わした。

楽風カフェは、市の介護予防の拠点施設「いきいき元気館たぬま」で、毎週金曜日の午前10時から午後3時に開催されている。参加費は無料で、コーヒー代が200円。手編み教室などの日常生活に役立つ催しや、認知症予防の講座、毎回行うハツラツ元気体操が人気で、この日も約50人の利用者でにぎわった。

運営は、風の詩の専門職員と、傾聴ボランティアの講習を受けている「佐野市在宅介護家族の会」の会員が担う。家族の会の鈴木守さん(70)は、たった一人で妻を介護した経験を生かしたいと楽風カフェの活動に参加。「茶飲み話から心を開き、人に話しにくい介護の悩みも自然にこぼせる“縁側”のような場所にしていきたい」と話した。

楽風カフェはこれまで、何気ない会話から、利用者が抱える切実な介護の悩みを察知し、限界寸前に追い込まれた介護の問題を6件、解決に導いてきた。

住民の口コミで参加広がる

社会福祉法人「東北福祉会」の認知症介護研究・研修仙台センターが一昨年度、認知症カフェの運営者2728人を対象に行った調査結果によれば、規模によって差があるものの、1回の平均的な参加者は約17人。人が集まらず、将来的な継続に不安を募らせる事業者もあり、すでに閉鎖してしまったカフェも散見されたという。

楽風カフェの利用者が毎回30人を超える理由について永島理事長は、家族の会の協力や趣向を凝らした催しに加え、「地域の皆さんが口コミで広げてくれたことが大きい」と語る。

案内チラシを地域の人に配って歩く人や、近所で声を掛け合い、車に乗り合わせて参加してくれる人もいるという。この日、夫と参加した大畑きみさん(91)は、友人の誘いで今年1月に初めて楽風カフェを訪問。「いろんな人と話ができて楽しい。毎週来ています」と話していた。

永島理事長(左端)と意見を交わす佐野市議会公明党のメンバー(右側4人)

市議会公明党との意見交換の中で、永島理事長は「相談事は顔の見える関係の中で成り立つもの。楽風カフェは、その機会を提供する場所として、誰もが自然体で話し合える空間を大切にしたい」と強調した。2015年6月の定例会で、認知症カフェの設置を訴えた菅原達市議は「認知症の人が住み慣れた地域で、自分らしく暮らしていける環境づくりを応援する」と語った。

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