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新型コロナ そこが知りたい!
高齢者 健康を維持するには
座っている時間減らそう!
バランスの良い食事や歯磨きの徹底なども大切
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、一般社団法人日本老年医学会は、外出を控える高齢者に向けて、健康維持のために自宅でもなるべく運動するよう呼び掛けています。
同会の資料では「2週間の寝たきりにより失う筋肉量は7年間に失われる量に匹敵するとも言われています!」と強調。高齢者が自宅でじっとして体を動かさない状態が続くと、日常の動作がしにくくなったり、疲れやすくなるなど、フレイル(虚弱)が進むと指摘しています。さらに、フレイルが進行すると「体の回復力や抵抗力が低下し、感染症も重症化しやすい傾向にある」と注意を促しています。
そこで同会は、まずは座っている時間を減らし、テレビのCM中に足踏みをするなど、立ったり歩いたりする時間を増やす重要性を強調。ラジオ体操で筋力の衰えを予防し、スクワットなどで筋力を強めるトレーニングも有効としています。転倒などを防ぐためにも、日頃からの運動は大切です。
これらに加え、フレイルの進行を予防するために▽栄養バランスの良い食事を三食しっかり食べる▽毎食後や寝る前に歯磨きの徹底で口内を清潔に保つ▽家族や友人らと電話などを利用して交流する――といったポイントを示し、高齢の家族がいる家庭ではこれらの取り組みを促すよう求めています。先の見えない自粛生活ですが、健康を意識した生活を心掛けましょう。