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2020年4月9日

【主張】途上国支援 感染症封じ込めに国際協力も必要

「国連の75年の歴史で経験したことのない地球規模の健康危機に直面している」

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関し、グテレス国連事務総長は先月の記者会見でこう訴えた。感染症と連帯して戦おうとの加盟国への呼び掛けだ。

確かに、パンデミックは各国から感染者を流出させ経済活動も妨げる。その影響は回り回って日本の感染症対策の障害にもなりかねない。

グローバル化の危うさを見せつけた今回のパンデミックに対処するには、地球上のどこにも対策の“穴”を開けてはならない。そのため、保健システムが脆弱な国々への支援は急務である。

グテレス氏の訴えに対し、日本は発展途上国に対する医療体制や公衆衛生向上のための支援を決めた。新型コロナウイルスの緊急経済対策の中で実施する。

途上国で活動を続け、現地の医療・衛生事情を知り尽くした国際機関としっかり連携し、無償資金協力や医薬品、医療機材の供与、専門家派遣による技術協力を積極的に進めてほしい。

特にアフリカへの支援が重要になる。主要20カ国・地域(G20)は先月、首脳テレビ会議を開き「アフリカの衛生を守ることは、グローバルヘルスの強靱性のための鍵である」との声明を出した。

日本はアフリカ支援に関し、アフリカ開発会議の中で実績を積み評価されてきた。保健・医療分野の貢献も進めている。今回の支援でも、途上国のオーナーシップ(自主性・自律性)を重視する日本の手法を生かし、感染症対策の基盤構築へリーダーシップを発揮する必要がある。

グテレス氏は、感染拡大を許してしまうと「世界で最も脆弱な地域で、何百万人もの命が奪われる」と警告している。絶対に避けなければならない事態だ。

しかし、アフリカには感染症対策の基本である「手洗い」用の清潔な水さえ満足に確保できない国も多い。また、武力紛争で行政の基盤が崩壊している場合もあるが、この状況を乗り越えなければ感染症に勝利できない。

国内対策と途上国支援の両方で努力し、パンデミックとの戦いに勝ち抜きたい。

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