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2020年3月31日

【主張】外出自粛と高齢者 フレイル予防へ適度な運動を

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、自治体による外出自粛の要請が相次いでいる。家に閉じこもりがちな日々が続くが、健康維持に努めることを忘れてはなるまい。とりわけ高齢者に促したいのは、心身の活力が衰えるフレイル(虚弱)状態を防ぐ取り組みである。

運動不足によって筋肉が減少し体力が弱ると、それが一層の運動量の低下を招くという悪循環に陥りやすい。また、体を動かさないと空腹になりにくいので、食事の量が減って低栄養状態になるリスクもある。

体力や免疫力の衰えは、新型コロナによる感染症の重症化につながりやすい。高齢者は、健康の維持に特段の注意が必要であることを重ねて強調しておきたい。

日常生活の上で、どのような点に気を付ければよいか。新型コロナ禍を受け、日本老年医学会がホームページに公開している注意点が大いに参考となる。

具体的には、▽座っている時間を減らし、ラジオ体操など自宅でできる運動に取り組む▽栄養バランスの良い食事を心掛ける▽毎食後や就寝前の歯磨きを励行し口内を清潔にする▽電話などを利用し家族や友人と交流を大切にする――ことなどだ。

これら「運動」「栄養」「社会参加」がフレイル予防の三つの柱である。外出自粛は長期化も予想されるだけに、いつにも増して実践を心掛けたい。

折しも来月からは、75歳以上を対象にしたフレイル健診も始まる。

これは、「以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思うか」「1日3食きちんと食べているか」「普段から家族や友人と付き合いがあるか」といった15項目の質問票を、市区町村の健診や、かかりつけ医の受診などの際に活用してもらうもの。健康寿命の延伸策として、厚生労働省が昨年に実施を決めていた。これもフレイル対策として重要だ。

自治体独自の取り組みも活発に行われている。例えば、タオルを使い家庭で気軽にできる体操の動画を市のホームページで紹介するなど、それぞれに工夫している。こうした取り組みも参考に、感染症への備えを強めたい。

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