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2020年3月30日

コラム「北斗七星」

4月から高校生になる長男は初めて自転車で通学する。自宅から高校までは約30分。先日、長男と通学路を試しに走行したが、思いのほか道幅は狭く、自動車や歩行者と接近し、ヒヤリとする場面もあった◆自転車の安全利用促進委員会の調べ(3月)によると、通学時における中高生の自転車事故は「新1年生」が最も多いという。主な原因として「通学路等に慣れていない」「自転車の安全講習を受ける機会が少ない」などが挙がる◆近年、深刻化する自転車対歩行者の事故。2008年、小学生が乗っていた自転車が歩行中の女性をはねて、意識不明の重体となった事故で、神戸地裁は13年、親に約9500万円の損害賠償を命じる判決を出した。各地で、こうした高額賠償の判決が相次ぐなか、自転車保険の未加入で賠償金が払えなければ、被害者も十分な補償を受けられない◆都議会公明党の推進で、東京都は4月から自転車保険の加入を義務付ける条例を施行する。自転車は運転免許が不要だが、法律上は「軽車両」。自動車と同様に、万一の事態への備えは欠かせない◆新中高生にとって希望あふれる生活がいよいよ始まる。事故を起こさない、遭わないことが何よりも大事だが、今一度、家庭内で自転車利用の交通ルールや、自転車保険の重要性を話し合ってほしい。(和)

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