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2020年3月28日

【主張】東京五輪の延期 結束して難局を乗り越えたい

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、東京五輪・パラリンピックの1年程度の延期が決まった。近代五輪は戦争で中止された例はあるが、延期は史上初である。

選手や観客の健康と安全を確保するためにはやむを得ない決断だ。

とはいえ、開幕まで4カ月に迫る中での延期は、あまりにインパクトが大きい。選手の中には、新たな調整の難しさに困惑する声もある。今夏の五輪に人生を懸けて挑んでいた選手も多い。複雑な胸の内は想像に難くない。

また、追加で生じる経費負担や主要なスポーツ大会との日程調整、競技会場やボランティアの確保、選手の代表選考など、調整を要する作業は膨大で多岐にわたる。そのどれもが難題だ。26日には、大会組織委員会が課題を協議する新たな「実施本部」を立ち上げた。スピード感を持って対応してほしい。

最大の焦点となるのは開催時期である。曖昧なままでは、選手のモチベーションの維持は難しく、関係各所の対応もおぼつかない。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、3週間以内に具体的な日程を決める意向を示している。延期の影響を最小限に抑えるためにも、丁寧かつ迅速に最善策を検討してもらいたい。

経済的損失も強く懸念される。大会スポンサー企業は、さまざまな関連キャンペーンの変更を余儀なくされ、観光業やイベント事業者など、幅広い業種への打撃も必至だ。

何より重要なのは、感染の拡大防止と早期終息にほかならない。東京、埼玉、千葉、神奈川、山梨の1都4県の知事は26日、不要不急の外出自粛を求める共同メッセージをまとめた。他の地域でも感染の拡大が続いている。国民一人一人が警戒心を一段と高める必要がある。

復興五輪を掲げた東京大会でもある。これに加え、公明党の山口那津男代表は「世界が新型コロナウイルスを克服したことを示す『克服五輪』の場になる」と述べた。1964年の東京五輪が日本の戦後復興を象徴する大会となったように、現在の難局を乗り越え、全ての人の心に強く残る「復興」「克服」の希望の祭典にしていきたい。

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