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2020年3月28日

コラム「北斗七星」

初の無観客開催となった大相撲春場所で優勝した横綱白鵬が場所後、語っていたことがある。「こういった場所で大関に上がったということは、何かの運命だと思う。私の後継者となって相撲界を引っ張っていってくれる存在なのかもしれない」◆大関朝乃山が誕生した。「相撲を愛し、力士として正義を全うし、一生懸命努力します」。大関昇進の伝達式で、朝乃山は口上に「正義」の二字を入れた。母校・富山商高の校歌にある言葉だ。聞いて、新鮮さを感じたのは北斗子だけではあるまい◆新型コロナウイルスの感染拡大で「こういった場所」になった春場所も乗り越えた。ところが、土俵外では不安につけ込んだ悪質商法が横行。「タンポポ茶が効く」などと根拠のない便乗広告も。正義への共感は人々の願いの投影かもしれぬ◆「各自が各自の務めをはたし、引き受けた事柄について信義に違わぬこと」。共和制ローマ期の哲学者・キケロの正義論だ。中山元著『正義論の名著』(ちくま新書)にある。キケロの指摘通り取り組めば、混乱や感染爆発は回避できるはずだ◆そういえば、朝乃山には験のいい「1」や「初」が付く逸話が多い。富山県出身力士が大関になったのは111年ぶり。しかも令和初。アメリカ合衆国大統領杯の初代受賞者でもある。続く厳戒態勢。ここ一番の勝負どころだ。(田)

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