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東日本大震災9年 あの日を刻み 未来へ歩む
3.11から9年――。岩手、宮城、福島の3県の被災地で“あの日”の記憶を胸に刻み、前へと進む人々の姿を見つめた。=東日本大震災取材班
9年前、全てが流された閖上地区。閖上大橋のはるか向こうに昇る朝日が、かさ上げされた“新しい街”を照らす=宮城・名取市
祈り
「がんばろう!石巻」看板前に集った人々は、追悼と復興を祈り、風船を大空へと放った=宮城・石巻市
今も心はつながっているよ――。午後2時46分、サイレンが鳴ると住民らが亡き人を思い、防潮堤の上で祈りをささげた=岩手・宮古市田老地区
どうか安らかに――。久之浜の海岸沿いに設けられた献花台では、花を手向ける人の姿が相次いだ=福島・いわき市
前へ
「こんな日が来るなんて夢みたい」。古里の大熊産イチゴを買い求めた夫婦は笑顔を輝かせた=福島・大熊町
先月から全ての魚介類の出荷制限が解除。福島漁業の本格復興へ、水揚げ作業をする人々の笑みがこぼれる=福島・相馬市の松川浦漁港
住宅再建が着実に進む一方で、今もプレハブの仮設住宅に身を寄せる人々がいる=岩手・陸前高田市の滝の里仮設住宅
忘れないで
何でもいいから手掛かりを見つけて――。遺族の願いに応え、懸命な不明者捜索が行われた=岩手・田野畑村
語り部の会で“あの日”の出来事を語った松崎江里子さん(左)。中学校時代の恩師、佐藤文恵さんがシクラメンを携え、励ましに駆け付けた=宮城・名取市