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2018年7月4日

コラム「北斗七星」

「予見し得る限り、将来に対してすら安全な都市」。ローマ帝国の初代皇帝・アウグストゥスが行った都市整備への賛辞だ。スエトニウス著『ローマ皇帝伝』(岩波文庫)にある◆帝国の政務に当たっていたアウグストゥスは紀元前7年、改革に乗り出した。都市行政が成り立たないほど膨張した首都・ローマを14の行政区に分割。政務官や町役人を置き、消防警察組織を創設する一方、ティベリス川を拡幅し、浚渫した◆火災や洪水が頻発していた首都を変えたアウグストゥス。だが、71年後のネロ帝の時代に未曽有の大火が発生。14区中10区が焼失した。大阪北部地震から半月。「将来に対してすら安全」というのは、災害にはあり得ないことを改めて思う◆空き家対策特別措置法。適切に管理されず倒壊の恐れなどがある空き家を自治体が認定。修繕や撤去を所有者に指導・勧告する制度だ。固定資産税の納税記録も利用できる。ところが、である。今回の地震で未把握の空き家が相次いで判明したのだ◆震度6弱の5市中1市に限っても、損壊空き家の66%が未把握物件だったという。自治体からは「現行法で空き家と認定するには段階が多い」との声も。「国家の最善の目的は生活の平和と安全」(スピノザ)だ。倒壊や火災など危険をはらむ空き家の増加は確実。対策の強化が急がれよう。(田)

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