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特産サツマイモ 根腐れから守れ!
補正予算で被害救済へ
種イモ購入助成や防虫対策
宮崎・串間市
宮崎県串間市の特産・サツマイモ(甘藷)の根腐れ被害を受け、政府は2019年度補正予算で「かんしょ増産基金」(仮称)を創設し、病害虫の防除対策や種イモの購入助成を進める。河野義博農林水産大臣政務官(公明党)と、川﨑千穂・同市議の連携プレーにより実現したものだ。
河野氏と地方議員が連携 使用可能農薬も追加
課題解決に向け、甘藷畑を調査する河野政務官(中央)と川﨑市議(左隣)=2019年10月
串間市で地域ブランド・ヤマダイかんしょが初めて栽培されたのは1966年。同市の火山灰を含んだ黒土の土壌が栽培に適していた。「赤ダイヤ」と呼ばれる美しい色合いと甘みが強いのが特長だ。輸出も好調で、東アジアを中心に海外でも人気を呼んでいる。
ところが、数年前から原因不明の根腐れが発生。17年度に1万6451トンだった生産量は、18年度、1万2519トンにまで減少した。今年度は、昨年度を上回る被害が予想されている。被害は、三股町や高鍋町などにも広がっている。
こうした窮状について川﨑市議から相談を受けた河野氏は、昨年10月、同市大束の甘藷畑を視察し、農家らと懇談。救済を求める訴えに対し、河野氏は「国が支援していけるよう全力で後押ししていく」と約していた。
河野氏は翌11月、調査に基づいて農地の消毒や種イモの購入を支援する「かんしょ茎・根腐敗症への緊急対応」を国に要請した。
これを受け、甘藷などの生産量増などをめざす「甘味資源作物産地生産性向上緊急支援事業」が19年度補正予算に組み込まれ、同補正予算は1月30日に成立した。今後、かんしょ増産基金が創設され、病害虫の防除対策や種イモ購入に対する助成が行われることになる。
また、来年度より防除対策に使用可能な農薬が新たに7種類、登録されることになった。
市も対策室を設置
一方、県や市も補正予算で甘藷農家に対する補償金の支給を決定した。土壌消毒は10アール当たり1万5000円など9項目にわたる。ただ、農家に補償金が支給される時期は未定で、収入が途絶えた農家に離農の動きがあるのも現実だ。
こうした中、串間市は、市職員やJA、企業関係者で結成された「かんしょ産地対策会議」を市庁舎内に設置。早期救済に向けて、毎週1回定例会を開催し、農家へのアンケートや今後の方針を討議している。
JA串間大束の山口淳一理事は「公明党の応援が励みになっている。串間の甘藷を楽しみにしている消費者のためにも、粘り強く頑張り、被害を乗り越えていきたい」と生産拡大への意欲を見せている。









