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2020年2月13日

ダウン症児向け手帳配布

公明議員への相談から実現 
わが子の成長を喜ぶ 
大阪府

ダウン症児向けの手帳配布を千原さん親子と喜び合う中野府議(右端)

わが子の個性をかけがえのない喜びに――。大阪府は先月から、ダウン症の赤ちゃんと保護者のための子育て手帳「+Happyしあわせのたね」(公益財団法人日本ダウン症協会発行)の配布を始めている。

手帳はB6判61ページ。月齢に沿って身長や体重などの目安が記載されている通常の母子手帳とは違い、成長が比較的ゆっくりなダウン症児に合わせた内容が特徴だ。「おもちゃを握った」「ひとりでお座りができた」など、初めて何かができた年月日を記念日として書き込めるページのほか、ダウン症児を育てる先輩パパママやきょうだいからのメッセージをイラスト付きで紹介している。

配布対象は府内在住で1歳未満のダウン症の子を持つ保護者。各市町村が行う健診や保健師らによる家庭訪問などを通じ、希望者に無料で配布する。同協会のホームページからダウンロードもできる。

ダウン症の長女・侑菜ちゃん(4)を育てる吹田市在住の千原敏之さん、裕子さん夫妻は昨年6月、愛知県が同4月から全国で初めて手帳の配布を始めたことを知り、「大阪でもできないか」と公明党の中野剛府議に相談を持ち掛けた。

母子手帳に記された平均的な発達過程と比較し、わが子の成長を素直に喜べずに悩む親たちがいる実情を聞いた中野府議は、同12月の定例会一般質問で「育児不安の解消に役立つ」として手帳の配布を提案。当局から実施する旨の答弁を引き出していた。

中野府議はこのほど、千原さんの自宅を訪ね、手帳の配布実現を報告。敏之さんは「要望をすぐに形にしてくれ、本当にありがたい」と感謝を口に。裕子さんは「最近、片足立ちができるようになったんですよ」と侑菜ちゃんの成長に頬を緩ませながら「ダウン症に限らず、障がいを一人一人の個性として輝かせることができる社会になってほしい」と願いを込めた。

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