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はとむぎ茶の研究開始
効能を科学的に検証 来年2月に結果
市民120人、毎日飲んで協力
栃木・小山市
特産品のハトムギで「健康長寿100歳」をめざすプロジェクトを展開中の栃木県小山市は今月から、20~60歳代の市民120人の協力を得て、はとむぎ茶を毎日飲むことによる健康への効果を測る実証研究を開始した。古くから漢方に用いられ、“不老長寿の妙薬”と称されるハトムギの効能を科学的に検証する初の取り組みに注目が集まっている。
実証研究は、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム」の一環で、小山市と新小山市民病院、尿検査キットの開発メーカーなどが共同で実施。ハトムギを積極的に摂取することで、免疫機能など心身の状態を正常に保つ人間本来の働き「ホメオスタシス」が、どう変化するかを調べるため、(1)好中球活性(2)食細胞貧食能(3)酸化LDL量――の3点を評価する。
研究に協力する市民120人は、今月8~10日の3日間で採血や問診を受け、実験前の健康状態を検査。その後、二つのグループに分かれ、60人ははとむぎ茶を、残りの60人は麦茶を、それぞれ8週間、毎日500ミリリットルずつ飲み続ける。
8月上旬に再検査を行い、摂取前後の変化を比較。市は来年2月に最終的な試験結果を発表する予定だ。
特産品拡大めざす
市民の村上江利香さん(40)は、地域の特産品が国の研究対象になったことに衝撃を受け、今回の実験に参加。「はとむぎ茶は体温を下げる効果もあるので、特に夏場は子どもと一緒に飲んでいます。良い結果が出れば小山のPRにもつながる。真剣に取り組みたい」と意欲をにじませていた。
地元の生産者も強い期待を寄せている。「小山はとむぎ生産組合」の福田浩一組合長によれば、ここ数年、ハトムギに参入する若い農家もあり、作付面積は増加傾向にあるという。福田組合長は「はっきりとした数字が出れば生産拡大への追い風になる。結果が楽しみです」と話していた。
公明党小山市議会議員会の生井貞夫、荒川美代子、佐藤忠博の各議員は市役所でこのほど、市健康増進課の大保寺和子課長らと意見を交わした。
大保寺課長は、実証研究の中間結果を踏まえ、今年11月の「健康都市おやまフェスティバル」などを通して「ハトムギの効能を多くの人に知ってもらう機会を広げたい」と強調。生井議員は「小山が誇る特産品を使った健康増進の取り組みを全力で応援する」と語った。
ハトムギ
中国南部からインドシナ半島が原産のイネ科の穀物。果実は楕円形で食用・薬用にする。漢方ではヨクイニンと呼ばれ、リウマチや神経痛、皮ふ障害に用いられてきた。










