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コラム「北斗七星」
小さくなった靴を足の指を丸めて履き続け、指が曲がった。給食がない夏休みは痩せた――。ルポ『大人は気づいてくれない』(池谷孝司著、5月刊行)には貧困に苦しむ子どもの姿が赤裸々につづられていた◆本の舞台は埼玉県「アスポート」事業の現場。無料学習教室と家庭訪問を組み合わせ、子どもと家族を丸ごと支える取り組みで、2010年から実施して高校進学率アップなどの成果を上げてきた。15年に始まった国の生活困窮者自立支援制度のモデルにもなった◆アスポートは「明日へのサポート」と「明日に向かって船出をする港(明日+ポート)」を意味する。親から子へ「貧困の連鎖」を断ち切るのは宿命に挑むようなものである。その鍵は教育だと実感した◆同事業の生みの親である明治大学の大山典宏教授に声を掛け、公明党の下野六太・文部科学部会長(参院議員)と戸野部直乃・埼玉県議によるてい談を企画した。月刊「公明」9月号に掲載したので、多くの人に読んでいただきたい◆子どもの貧困は「見えにくい」といわれる。「大人は気づいてくれない」と諦めている子どもたちを、大人がサーチライトで照らすようにして探し出そうとしているのかが問われている。(花)









