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コラム「北斗七星」
福山雅治さんが先月の出演映画のイベントで「戻ってみたい過去は?」と聞かれ、「あえて言うと老眼になる前。買った腕時計の文字が小さくて見えない」と答え、笑いを誘った。近くの物にピントが合わせにくくなる老眼は40代から始まる。きのう51歳になったスターも例外ではない◆生まれたばかりの赤ちゃんは明るさが分かる程度しか見えない。さまざまな物を見ていくうちに少しずつ形が分かるようになる。目からの情報を神経で伝え、脳で映像として認識する――その繰り返しで視力が上がっていくのだ◆小さい頃にあまり物を見ていないと、細かい物を見る機能が発達せず、矯正しても十分に見えない「弱視」などになりやすい。子どもの目の発達には“物を見ること”が欠かせない◆いい大人ばかりの政治家にも、物事をよく見てほしいと思うことがある。見たくないものを見ない、見て見ぬふりなども、いただけない。加えて、見たものをどう判断するかという見識、良識が問われよう◆福山さんがどうしているかは知らないが、老眼でも眼鏡やコンタクトで、ピントがきっちり合った「正視」と同じになる。地域のことから国の制度まで細かな目配りで実績を重ねてきた公明党。“小さな声を聴く”公明党は、“小さなことも見逃さない正視眼”でもある。(光)