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コラム「北斗七星」
「芸術は爆発だ!」。インパクト抜群のCMが有名な岡本太郎氏に、市制100周年を1989年に控えた高知市が、同記念事業のシンボル制作を依頼した。テーマは「自由な私」◆当時の報道によると岡本氏は「市民主導の事業計画や自由が気に入った」と、他からの要請を差し置いて快諾。赤と青の燃え上がる炎の中に「自由」の2文字をデザインしたシンボルキャラクターを描いた◆高知を訪れた際には「人間誰しも自由でなくてはいけない」と熱い言葉を残したそうだが、高知県では今、岡本氏との関わりなどを紹介した「タローマン高知大万博」を開催している◆「人間が生きているところには、どんなところにも芸術の起こる可能性がある」。高知市立自由民権記念館の展示には、自由な発想から生まれる芸術の深い意味を語る岡本氏の言葉が。高知の板垣退助らによる自由民権運動も当時の専制的な藩閥政治を打破する思いから始まった。同氏はそんな風土にも共感したのかもしれない◆そういえば「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」と語るCMもあったが、亡くなって30年。閉塞感の漂う今だからこそ、常識を打破して自由な発想で進もうというメッセージが新鮮に響いた。(祐)









