ニュース
コラム「北斗七星」
憲法19条の思想および良心の自由は、戦前戦中の日本で為政者側による思想弾圧が常態化し、それが軍部の台頭や全体主義に繫がったことなどの反省から設けられた基本的人権に関する事柄だ◆7月に自衛隊の対外情報部門が日本人の大学教授やNPO法人代表ら市民を対象に「愛国心」や「対自衛隊感情」など思想信条に関する情報を数千人分組織的に集めていると報道された。事実とすれば違憲ともなりかねない深刻な事態である◆防衛省側は否定しているが、報道の内容はかなり詳細。地域に信頼を築いている報道機関によるスクープでもあり、文民統制(シビリアンコントロール)の建前からも、政府として詳細を調べてほしい◆去る3月に中国大使館に包丁を持って侵入した自衛隊陸尉は、起訴状によれば大使館職員に「日本の愛国者が日本の神に代わってあなた方を誅殺する」と紙に書いて読み上げたそうな。外交上問題となるこの幹部自衛官による犯罪では、国の政治責任も問われている。背景などを明らかにすべきだ◆自民党大会で現職自衛官に君が代を歌わせ、自衛隊の政治利用を疑われたことへの明確なけじめも必要だ。政府・与党はきちんと国民の疑問に応える責任がある。(唄)









