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2026年8月5日

【主張】世界遺産「飛鳥・藤原」 歴史的な価値を共有し後世へ

古代国家の成り立ちを示す歴史的な価値を国内外に共有し、後世へと継承していきたい。

奈良県中部にある飛鳥時代の遺跡群「飛鳥・藤原の宮都」が7月26日に世界文化遺産に登録された。

飛鳥・藤原の宮都は、奈良県明日香村、橿原市、桜井市に点在する6~8世紀の遺跡群だ。飛鳥宮跡や遷都先の藤原宮跡、国宝の極彩色壁画で知られる高松塚古墳など計19の資産で構成される。

今回評価されたのは、中央集権体制が誕生・成立した過程を、二つの宮都の変遷から証明している点だ。東アジアの古代国家の形成期において、国の成り立ちを具体的に示す文化遺産として、普遍的な価値があると評価された。長年にわたる発掘調査や保全活動の成果が世界に認められた意義は大きい。

また、中央集権体制を築く過程で、中国大陸や朝鮮半島との緊密な交流があったことを示した点も評価基準となった。現代まで続く日本と東アジアの深い関係を見つめ直す上でも重要な遺産だ。

国はこうした価値を海外に発信し、国内においても教育を通じて次世代に伝えていくことが大切である。

後世へ継承するには遺跡の保全策も欠かせない。

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)は、修復のために取り出された高松塚、キトラ両古墳の壁画について、将来的に古墳内に戻す取り組みの継続を求めた。世界遺産の対象は有形の不動産と定められている。古墳内で適切に保全管理できる方法の確立が急がれる。

飛鳥時代の遺跡群は2007年にユネスコの暫定リストに記載された。自治体や関係者の努力が実り、約20年越しで世界遺産の登録が実現したのは喜ばしい限りである。公明党も国と地方の議員ネットワークを生かして、登録に向けた取り組みを後押ししてきた。

今後、見込まれる観光客増加に向け、国はオーバーツーリズム(観光公害)対策にも力を注いでほしい。

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