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2026年7月21日

コラム「北斗七星」

1本のひもが世界を知る機会にもなる。6歳の娘があやとりを教えてくれた。幼い左手の親指と小指にひもをかけ、右手でひもを引っ張って…、瞬く間に「ほうき」が完成した◆次は、親が挑戦。全然できない。幼い頃は簡単にできたのに。得意げな娘に負けまいと、あやとり関連の本を読むと、新たな発見に出合えた◆野口廣著『あやとり学』(今人舎)に詳しい。日本では少なくとも江戸時代には子どもの遊びだった。浮世絵師・歌川広重の作品にも、2人の女の子があやとりを楽しんでいる様子が描かれている。日本だけの伝承遊びと思いがちだが、実は違う◆国際あやとり協会の調べによると、昔から世界中に存在し、その数3000種類以上。オセアニア地域がその3分の2を占める。単なる遊びにとどまらない。オーストラリアの先住民に伝わるあやとりは、カヌーを作った後、竜巻に作り変えて遊ぶ。あやとりを通じて、自然の恐ろしさを大人から子どもたちに伝えたと考察されている◆身近な遊びも探究すれば、コミュニケーションの大切さだけでなく、思わぬ文化や歴史を知るきっかけになる。この夏、遊びを通じて学ぶ子どもだけでなく、親も一歩成長できるよう日々研さんに励みたい。(沖)

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