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コラム「北斗七星」
宮城県石巻市の伝承施設「MEET門脇」に二つのランドセルが並んで展示されている。東日本大震災の大津波で犠牲になった鈴木堅登さん(当時12歳)と妹の巴那さん(同9歳)が使っていたものだ。2人は、大川小学校に通う6年生と4年生だった◆大川小では児童74人が命を落としそのうち巴那さんら児童4人が行方不明のまま。近くの「大川震災伝承館」で両親の義明さん(64)と実穂さん(58)が巴那さん宛てに書いた手紙を見た。「巴那とお兄ちゃんがいなくなって明日で百日たつんだね。毎日毎晩みんなで泣いています。2人に会いたくて会いたくて」。両親の思いは今も変わらず、帰らぬ娘の代わりにランドセルに語り掛けてきた◆堅登さんのランドセルに入ったノートを両親は愛しさ故、開けなかった。昨年、ページをめくると合格していた中学受験に備えたメモを見つける。「レントゲン技師になる」と夢に挑む息子が誇らしかったという◆両親は今回の展示に当たってメッセージをつづっている。「ランドセルを通じて、当たり前の生活がいかに幸せで奇跡的なことであるのか自分事として感じていただければ」と◆失われた命に向き合いたい。あしたは3.11から15年4カ月。(川)









