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コラム「北斗七星」
先月24日、島根県大田市は本屋復活に沸いた。山陰大手の今井書店(本社・松江市)が出店し、当日取材した。市内唯一の書店が閉店してから2年。本を手に取る人々の笑顔が印象的だった◆“本屋のある街”を取り戻すため市は昨年末、経営への財政支援を決め、公募で出店を呼び掛けた。異例の補助事業だが「なぜ本屋だけ」との声は少なかったという。書店を求める住民の思いは強かった◆一方で、無書店の自治体は増えている。出版文化産業振興財団の調べでは全市区町村の29.3%に本屋がない(今年3月時点)。ただ“書店ゼロ”を脱しようという動きも活発だ◆それぞれ移住者が営む北海道洞爺湖町の本とビールの店「BACKWOOD」や、山梨県道志村の「もくめ書店」が出店した様子が報じられていた(先月25日付「朝日」)。心からエールを送りたい。公明党も各地で書店振興に汗を流している◆本との偶然の出会いがある。多様な考え方に触れ、人々が交流する――。書店の魅力が十分伝われば「大勢の人がネット通販で買うから不要」とはならないはず。“本屋復活劇”への関係者の奮闘に触れ、多様性を育み、切り捨てない社会を守るには、相当な努力が必要だと感じた。(楽)









