ニュース
コラム「北斗七星」
「君たちは今日までよく頑張ってくれた。今日からは自らの判断で行動するように」◆太平洋戦争末期の沖縄戦で看護要員として動員された「ひめゆり学徒隊」(沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校の生徒と教師)は81年前の6月18日夜、陸軍病院で突然、解散命令を受けた。240人の学徒隊は136人が死亡。このうち行方不明を含め117人が解散以降に亡くなった◆当時19歳の元学徒は行き場を失い、砲弾が飛び交う中へ。命令から2カ月、海岸一帯を逃げ、死体が横たわる道端で水たまりを見つけた。手ですくうも、足りないので腹ばいになった。飲んだ水は強烈な異臭がしたが、のどを潤し、ほっとしたと語り残す◆「人間がたくさん死んだだけで、得したことはない。愚かなことをやった」。先日訪れたひめゆり平和祈念資料館で、改めて証言映像を目にした。真剣に見入る学生の姿が印象的だった◆作家の大城立裕氏は「最も美しいものとは主体的に創造する姿であるはずだし、民衆にその目標をもたせてこそ、暴力や戦争を抑止する力も育つ」という。来週23日は沖縄戦の戦没者を追悼する「慰霊の日」。悼む時間を少しでもつくりたい。愚かな戦争を起こさせないために。(葟)









