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2026年5月14日

コラム「北斗七星」

いざという時は、予期せずやってくる。先日、知人と懇談した帰り道、目の前で女性が倒れた。すぐに駆け寄り、声を掛けて呼吸を確認。返事がない。知人が119番通報し、自動体外式除細動器(AED)を捜索。幸い、十数分後に女性は意識を取り戻し、消防隊員に引き継いだ◆3月に消防署員から救命措置を学ぶ講習会に参加していた。訓練の重要性を実感した一方、実践して見えた課題も。AED一つ取っても、設置場所が分からなかったり、機種によって電源の起動方法が微妙に異なったりする。制度や設備を整えても、いざという時に使えなければ意味がない◆過去の震災を見ても訓練の大切さは明らかだ。東日本大震災の際、宮城県石巻市の門脇保育所では、職員が日常的な避難訓練の成果を発揮して迅速に逃げ、園児らの命を守った◆では訓練の機会はあるのか? 内閣府が昨年実施した世論調査によると、防災訓練に参加・見学した経験がある人は計44.9%。不参加の理由は「具体的な日時や場所、申し込み方法が分からないから」が38.8%で最多だった◆命を守るための訓練も住民に情報が届かなければ始まらない。より参加しやすい環境づくりと、日頃の訓練の積み重ねこそ重要だ。(沖)

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