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2026年4月17日

【主張】はしかの感染増 十分に警戒し拡大を防ぎたい

感染力が極めて強い感染症である「はしか」にかかる患者数が高止まりしている。十分な警戒が必要だ。

国立健康危機管理研究機構が14日に発表した、直近1週間(3月30日~4月5日)における全国のはしかの患者数は34人で、1月からの累計が236人に上った。過去10年で最多だった2019年に次ぐペースで増えており、既に昨年1年間の患者数に迫るなど油断できない状況である。

はしかは空気感染するため、手洗いやマスクだけで防ぐことは難しい。1人の患者が何人に感染を広げるかを示す基本再生産数は、インフルエンザの1~2に対して、はしかは12~18とされ感染力は圧倒的だ。

日本は15年に世界保健機関(WHO)から、はしかを引き起こすウイルスが国内に定着していない「排除状態」と認定されたが、流行する海外の国や地域からウイルスが持ち込まれるなどして、近年は感染が広がりつつある。

はしかを発症すると、発熱や発疹などの症状が出るほか、重症化すれば肺炎や脳炎を患うケースもある。治療薬はなく、発症や重症化のリスクを下げるワクチン接種が大切だ。

日本では1歳時と小学校入学前の計2回、定期接種が行われており、2回目の接種率は例年9割を超えている。はしかは免疫のない人が感染すると、ほぼ100%発症するが、2回接種で十分な免疫を得られるとされる。

ただし、定期接種が2回になったのは06年度以降であり、年代によって免疫が不十分な可能性がある。特に海外に渡航する際は2回接種が望ましく、政府はワクチン接種の重要性を丁寧に周知すべきである。

感染が心配な人は、免疫が十分か確認する抗体検査や、任意でワクチン接種を受けることもできる。必要に応じて検討してほしい。

政府は、はしかの感染が疑われる場合は医療機関の指示に従い、受診の際は公共交通機関の利用を可能な限り避けるよう、呼び掛けている。社会全体で注意し、感染の拡大を防ぎたい。

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