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コラム「北斗七星」
副鼻腔炎になり、医師の処方箋を持って隣接の薬局に行ったら告げられた。「在庫がない」。発熱で重い体を引きずって訪ねた、もう一軒には残っており、胸をなで下ろした◆処方されたのはペニシリン系抗菌薬。重篤な感染症にも使われるが、近年、外国に依存している原薬の調達不安などを背景に供給が滞る。同じような状況の薬は少なくない◆世界で今、抗菌薬が効かない耐性菌が静かに広がる。多剤耐性菌も存在し、専門家は「海外からの流入に警戒していくことが重要」(掛屋弘・大阪公立大学教授)と。十分な種類と量の抗菌薬を確保することが欠かせない。公明党が耐性菌対応の新薬開発や原薬国産化の支援を訴え、取り組みは具体化している◆中道改革連合の伊佐進一氏は衆院予算委で、麻酔薬や透析に使う薬なども供給が止まったら「いきなり、たちまち命に関わる」と指摘。原薬確保に向けた国の支援事業の対象に抗菌薬以外も含めるよう訴え、前向きな首相答弁を引き出した◆安全保障は防衛力整備のみならず、“当たり前の日常”を守る中でこそ全うされる。そのために提案し行政を動かす挑戦の中で、「生命・生活・生存を最大に尊重」する中道政治の持ち味が輝いていく。(芯)









