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コラム「北斗七星」
先週出席した地元の町内会総会。新役員が選出され、昨年度務めた役を後任の方に引き継いだ。が、ほっとしている場合でもなさそうだ◆住民運動会は今年度から廃止。運営側の人手不足が原因らしい。地元は政令市の西端。都心部へのアクセスも良く、小中学校はいわゆるマンモス校。人口減少の影響を日常は感じにくかった◆先日、岡山県美咲町を訪れた。県央の中山間地。人口減少への向き合い方を変えた「賢く縮むまちづくり」(スマートシュリンク)で注目を集める。光るのは青野高陽町長の手腕。公共施設の解体・集約などハード面の改革もすごいが、衝撃なのは住民自治の変革だ◆町を13地区に分けた「小規模多機能自治組織」が主体。“にぎやかな過疎”を掲げ、住民自ら空き家活用や福祉弁当の配食などに走る。当初は「行政の責任放棄」と批判されたが今、“行政依存から主体者へ”と意識改革が進む◆青野町長は「取り戻したいのは人口よりも絆」と。その哲学に貫かれた町政の下、合計特殊出生率は2.23に(2021年)。「消滅可能性自治体」からも外れた◆縮小社会では不平不満が募りやすい。“今いる場所”はまさに過渡期。主体者の自覚があるか自らに問いたいと思った。(楽)









