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2026年3月6日

コラム「北斗七星」

高市早苗首相は、自身のホームページ(HP)で「目標とする政治家」に英国のサッチャー元首相を挙げる。サッチャー氏には“異なる意見に一切耳を傾けない強硬な人”との印象が強い。実際はどうか◆昨年10月発刊の池本大輔著『サッチャー』によると、その印象とは裏腹に「問題を様々な角度から検討し、決定に至るまでは極めて慎重」「石橋を叩いてわたる政治家」「ただし、一度決めたら絶対に揺るがなかった」と。読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏は2月27日放映のBS番組で同書に触れ、高市首相にも決めるまで慎重に多様な意見を聞き、国会でも丁寧な答弁を、と呼び掛けた◆だが与党は例年と比べ、国会での予算審議の大幅短縮を提案。予算委で首相は直接答弁せず、大臣が答える場面が目立つ。国会で丁寧に答弁しないと既に「決めた」のか、とさえ勘繰る◆円安に加え、米イスラエルによるイラン攻撃で国内経済の先行きは不安。政治課題は山積みだ。「課題に対して柔軟に対応していくことは私の良いところ」(2月18日の高市首相会見)ではなかったのか◆残念ながら、首相のHPから、サッチャー氏のどこを目標にしているのか確認できなかった。国民に見える丁寧な国会論戦を見てみたい。(沖)

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