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コラム「北斗七星」
収賄容疑で逮捕されたり、戦争で北方領土を取り返す云々などと放言してはばからない国会議員。公職選挙法違反疑惑で辞任する閣僚。情報漏えいで事実上更迭される官僚トップ――。昨年も国民の政治に対する信頼を損なう事案が相次いだ◆吉田徹・北海道大学教授は著書『感情の政治学』で、日本は「国会議員や官僚を信頼できないとする人びとの数が圧倒的に多い」と論証し、信頼は「政治において欠かせない要素」であり、公平無私で「善なる意図」を持った政治が必要と指摘する◆「『そこにあるもの』というよりも、『作り出されていく』もの」(同書)である信頼は、自分たち有権者の声がきちんと届いているという政治が実行されなければ増していくことはない◆その意味で、同氏は「有権者と政治家が双方向にコミュニケーションを密にやりとりすることによって、政治の質全体を底上げする役割」が重要であり、公明党のそれを「希少な資源となりつつある」と評価する(『公明』2019年12月号)◆公明党は、これまで「100万人訪問・調査」運動や幼保無償化の実態調査、ユーストークミーティングなど、国民の声を聴く運動を精力的に展開してきた。今年も、信頼される政治をめざし、ネットワーク政党の真価を存分に発揮していきたい。(中)