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2026年1月15日

コラム「北斗七星」

歯の健康が寿命と密接に関わることが、数々の研究で報告されている。高齢化が進む日本では、口腔の健康は個人の問題にとどまらず、社会福祉や医療費の構造にも影響する◆歯を守る基本は日々の歯磨きだが、その習慣を丁寧に続けることは想像以上に難しい。歯間ブラシやフロスなど正しいケアには手間がかかる上、即効性も見えにくい。「早く終わらせたい」と思いながら磨く人も少なくないだろう◆個人の怠慢ではなく、長時間労働や過密な家事・育児・介護など多忙な毎日が背景にある。負担軽減へ、近年は自動歯磨き器などの技術開発も進むが高額だ。誰もが確実に、そして簡単に清潔を保てる方法を編み出し、社会に広げていくことは、今後の公衆衛生の課題と言えよう◆結局、歯磨きを「面倒」と感じる感覚そのものが現代の縮図かもしれない。私たちは、いつの間にか時間の短縮を価値の中心に据えてしまった。しかし本来、生活とは効率の積み重ねではなく、意識の積み重ねのはずだ◆本紙新年号でも紹介されていた「マインドフルネス」という言葉を思い出す。「今この瞬間」を丁寧に生きることは、個人の心を整えるだけでなく、持続可能な社会の基盤を築く営みでもある。(杢)

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