ニュース
コラム「北斗七星」
「そだねー」。「そうだね」を意味するこの言葉を2018年の平昌五輪でカーリング女子日本代表がよく口にしていたのが懐かしい。相手を包み込むような温かい響きが新鮮で、新語・流行語大賞にも選ばれた◆「そうだね」。それは、すてきな人間関係をつくる魔法の言葉。『納得する生き方―明日死ぬとしたら、あなたは今日、どう生きますか?』(KKロングセラーズ)でそう述べるのは、医療法人社団真養会きせがわ病院の副院長・大坂巌氏だ◆氏は医師として大勢の患者と向き合う中で、こんな経験をする。ある時、治療について悩む患者が「もう治療はやめようかな」とつぶやいた。「そうですね、そういうお気持ちもありますよね」。そう応じると患者の表情がふっと和らいだ◆人は人間関係がうまくいかない時、つい“正しさ”で相手をコントロールしようとする。でも、相手が求めているのは“正解”とは限らない。「あなたの考えもわかりますよ」。そんな“理解”だったりする◆氏は続けて言う。もちろん全てに同意する必要はない。まず相手を受け止め、後で自分の意見を丁寧に伝えればいいのだと。心の通う対話は相手の気持ちを理解することから。改めて心したい。(佳)









