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2019年12月11日

【主張】ベビーカーと交通機関 子育てへの温かいまなざしを

社会全体で子育てを支える環境づくりを一層進める必要がある。

国土交通省が公共交通機関でのベビーカーの利用について意識調査を行ったところ、折り畳まずに乗車することに賛成する人が8割を超えた。これは、10代から80代までの男女1000人から回答を得たものである。

かつて、電車やバスの車内ではベビーカーを畳むべきかどうかで議論があった。このため2014年に同省の「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」が、畳まずに乗車できるとの見解を発表した経緯がある。

こうした取り組みの成果が今回の調査結果に表れていると言えよう。少子化が進む中にあって、子育てを支えようとの雰囲気が社会に醸成されている一つの証左としても歓迎したい。

ただ、気になる結果も出ている。

今回の調査では、公共交通機関でベビーカーを畳まずに使用している人のうち、周囲に気遣っているとの答えが9割を超えた。これに対し、使用者が気遣っていると受け止めている人は6割程度にとどまっている。また、畳まずに使用すること自体に反対する人は2割近くに上り、混雑時の迷惑になるとの理由を挙げている。

最近、ベビーカーに双子を乗せた母親が、バスの運転手に乗車を拒否された模様をSNSに投稿したことが反響を呼んだが、交通会社によって対応に差があるのも事実だ。

ベビーカーの利用者が肩身の狭い思いをしないような環境整備をどう進めるか。

まずは、ベビーカーを安心して利用できる場所や設備を示す「ベビーカーマーク」のさらなる活用と周知が欠かせない。今回の調査では認知度が3割にとどまっていることが判明しており、啓発強化が必要だ。一部の交通機関では座席を取り外して床にマークを施している例もある。参考にしてほしい。

何より大切なのは、周囲の温かいまなざしだ。例えば外国のように、駅の階段の昇降を周囲の人が当たり前のように手助けするといった気配りである。こうした点も、子育てしやすい社会づくりに欠かせない。

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