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コラム「北斗七星」
年末年始は家族や友人と心温まるときを過ごす人も多いだろう。それがかなわず、濡れ衣を着せられ冷たい拘置所で孤独に耐える。そんな理不尽は実際にあった◆2020年、警視庁公安部が「大川原化工機」の社長ら3人を不正輸出容疑で逮捕し、東京地検が起訴したが、冤罪だった。3人は11カ月間も拘束され、うち1人は治療が遅れて病死を余儀なくされた。社長らが提起した国家賠償請求訴訟で東京高裁は今年5月、逮捕や捜査、検察官による勾留請求・公訴提起の違法性を認定した◆静岡での殺人事件で逮捕から58年、死刑確定後の再審請求から43年を経て昨年、無罪が確定した袴田巌さん、1986年の福井女子中学生殺人事件で有罪となり服役後、今年8月、再審無罪が確定した前川彰司さんをはじめ、無実の罪で人生を奪われた人は少なくない◆冤罪の背景には、長期間の勾留・取り調べでの自白の強要や検察による証拠の不開示・隠ぺいなどがあるという。再審で潔白を証明するハードルは極めて高い◆現在、再審法改正や取り調べの可視化拡大などが議論されている。冤罪被害者一人一人の痛みと大事な法格言を忘れてはならない。「10人の真犯人を逃すとも1人の無辜を罰するなかれ」(芯)









