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コラム「北斗七星」
「銀も 金も玉も 何せむに 優れる宝 子にしかめやも」。どんな財宝より子に勝る宝はない――。万葉集の歌人・山上憶良が詠んだ。今を生きる親の思いに通じよう◆大学入試が本格的に始まる。伸びゆかんとするわが子のため、何でもしてあげたい。募る親心とは裏腹に、進学には、支援が充実したとはいえ、多額の費用がのしかかる。受験料や交通費、宿泊費、入学金……。郷里の友人に、長男を東京の大学へ送り出すのにかかった費用を聞き、青ざめた◆特に負担になるのが、入学金の二重払いだ。先に滑り止めの私立大学に合格して払った分は、“本命校”に進んでも戻らないことがほとんど。私大の入学金は平均で24万円にも上る。「入学し得る地位取得の対価」(最高裁判決)という法理はあっても釈然としない◆二重払いについて、公明党は実態把握と進学希望者が不利益を被らない措置を国に要請してきた。これを受け、文部科学省は今年6月、全国の私大に負担軽減に向けた対応を求める通知を出した。さらに、実態調査を行うという◆二重払いの回避へ志望校の再考を余儀なくされる受験生もいる。将来を担う“宝の人材”の進路選択の幅を狭めてはならない。前向きな対応の広がりに期待したい。(芯)









